数学の学び方
授業で分からなかったことは先生(または先輩や友人)に質問して理解に努めて下さい. 数学は積み重ねの教科です. 分からないことを溜め過ぎるとどうにもならなくなります. とはいうものの, よく分からなくても取りあえずやり方を覚えるべきときもあります. 勉強を進めていけばしばしば以前は分からなかったことが分かるようになります.
まず数学の用語をきちんと理解して下さい. 数学に限らないでしょうが, 言葉の意味が分からずに深く考えられるはずありません. 基本的な用語は意味を説明できるようになって下さい.
数学の公式や定理は根拠などを理解して覚えて下さい. 公式や定理の結果だけを無闇に暗記しても忘れやすいし使いこなせません. 公式の導き方自体が技法として重要なこともあります.
問題の解法は自ら問題を解く中で覚えて下さい. 問題の解答を見て憶えるだけでは忘れやすいし応用もできません. 問題が簡単に解けないときは, 知っている解法や公式が使えるように問題を解きほぐさなければなりません. そのために,基本的な公式や解法をきちんと覚えて, あとはそれらを応用して問題を解くように努めて下さい.
問題などを考えるときは, 教科書やノートの記述を見直すとかいろいろ計算してみるとか図を描いてみるとかの行為を心掛けて下さい. 漫然と考えていても分かるものではありません.
問題の解き方や答案の書き方はまず教科書や先生の解答を真似て下さい. 自己流に陥るとしばしば不要な苦労をします. 問題の解法においてなるほどこうするのかと思うことがあればそのことをノートに書き込んで下さい.
計算の途中の式や言葉もなるべくノートに書いて下さい. 特に問題の答案は, あとで修正とか加筆などができるように, 行間などを詰め過ぎないようにして書いて下さい(あまり空けすぎてもノートが勿体ないですが). また, せせこましく小さい字を書くのはやめましょう. 読みにくいですし間違いの元になります.
問題の答を間違えたときは何故間違えたかしっかり考え直して下さい. そうしないと次の機会にも多分同じ間違いをします. 間違いから学ぶことがあれば, それをノートに書き込んで下さい.
せっかく自分で作ったノートは時々見直して復習して下さい. このときに書き込んだことの効果がでます.